ロシアはNATOがロシアに対して宣戦布告したことを知っている。6月14日
ミリタリーサマリー:ハルキフ州では激戦が続いているが、大きな変化はない。ドンバスではロシア軍が圧倒的に優勢だが、それほど前進はしていない。ロシア軍はウクライナの燃料貯蔵庫を標的にしてミサイル攻撃をしている。ウクライナの工業生産を停止させるためだ。ゼレンスキーがサウジアラビアを訪問している。「ペトロダラー」の停止と関係があるのかもしれない。
PEPE ESCOBAR(ブラジル人ジャーナリスト。在ロシア):NATOはロシア本土内部、ウクライナから1500キロ離れたレーダー基地を攻撃した。ロシアはNATOがロシアに対して宣戦布告したことを知っている。ロシアはNATOと戦う準備ができている。ここ3ヶ月がカギとなる。BRICS+の会合がロシアで行われたが、世界95カ国が参加を望んでいる。プーチンは「調和のある世界」を望むと、中国的な表現を使った。「調和のある多極世界」では様々な国家モデルが許されるという。トルコも加盟を希望しているが、その時はNATOから脱退することになる。ロシア海軍がキューバで軍事演習を行なった。核装備のできる潜水艦が参加しているが、今回はただの演習なので核弾頭は搭載していない。ハイパーソニックミサイルは搭載している。ロシアはいつでもカリブ海に原潜を沈めておけることをしめした。米国は黒海に2007年から原潜を配備している。米国の大統領選挙があるので、今年の9月が一つの山場となる。
アラステア・クルーク(元英国外交官/ベイルート在住):西側諸国は(イスラエルとともに)「世界のアンタッチャブル」な存在になりつつある。最近のピュー世論調査によれば、イスラエル国民の73%がガザでの軍事行動を支持している。イスラエル国民の過半数が、イスラエルがガザ地区を統治すべきだと考えている。そしてネタニヤフ首相は、ICCによる逮捕予告の余波を受け、支持率でガンツ(国民連合党首)を抜きつつある。イスラエル国民の大多数は、より広範な戦争は不可避であり、シオニスト・プロジェクトがイスラエルの地に完全に確立されるのであれば、むしろ歓迎すべきことだと考えている。イスラエルが不安定になると、ユダヤ人は個人的な不安も悪化すると感じる。イギリスの18~24歳を対象にした最近の世論調査によると、「イスラエル国家は存在すべきではない」という意見に賛成する人が54%と過半数を占めた。反対はわずか21%だった。現実には、ヨルダン川西岸と東エルサレムを75万人の入植者が占拠している(シリアのゴラン高原にはさらに2万5000人の入植者が住んでいる)。誰が彼らを追い出すのか?イスラエルはしない。入植者たちは最後まで戦うだろう。彼らの多くは狂信者だ。彼らは1973年の戦争以来、(主に歴代の労働党政権によって)パレスチナ国家が誕生する可能性を妨害するために招かれ、そこに配置されたのだ。西側諸国は、現在のイスラエル国民の多数の意思に反して、武力によってパレスチナ国家を樹立する意志や政治的決意をもっているのだろうか? 答えは必然的に「ノー」である。西側諸国には「意志」がない。パレスチナ国家構想は、1993年のオスロ・プロセス以来、一歩も前進していないどころか、むしろ後退している。これは長い戦争になりそうだ。
大地舜:『ザイム真理教』は面白かった。財務省が重税で国民を苦しめているという見方だが、もちろん正論だ。森永卓郎さんが一つだけ言っていないことがある。日本国民を重税で苦しめて集めた富は「上納金」として、米国に渡されていることだ。日本は米国の植民地なのだ。
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